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高学歴 低所得 [ニュース]

ワーキングプアに陥る高学歴者が増えている?

 「良い企業に就職しようと国立の大学院まで進んだが、手取りは16万円。
  正社員になりたい一心で待遇を二の次にしたのが失敗だった。」

 「就職活動がうまくいかず大学院に進学。
  今は知人に紹介された会社で医薬品のプロモーションの仕事、
  手取りは約19万円」

など、せっかくの高学歴なのに、それを活かす仕事に付けず、
年収100万程度のワーキングプア状態の人が続出している。

これは日本だけのことではなく、
世界的に見ても同じようなことが起きている。


日本では、年間1万5000人が博士号を取得しているが、
それに対し大学側の教員採用は5~6000人しかない。
つまり単純計算で毎年1万人の博士があぶれている。

 「博士号を取得し、30代前半で他の大学の授業を週に2科目担当する非常勤講師。
  報酬の相場が1科目3万円だから月収6万円しか稼げない。
  仕方なく、生活維持のため毎朝『ゴミ収集アルバイト』をしている人もいる。」

博士が大学教員として正規雇用されるかは
研究実績よりも「ポストに空きがあるか」という要素が強い。
上の世代がポストを空けなければ行き場はないのだ。

アメリカでは、大卒の駐車場係員は1万8000人、ウェイトレス&ウェイターは31万7000人、
博士号を持っている清掃作業員は5057人もいるとのこと。

高等教育に投資するとリターン(見返り、この場合は卒業後の収入など)率は上がるが、
既にある教育費に投資を上積みしたところで、
それだけのリターンが得られるとは限らないのが実情だ。

国も民間も含め、博士がどのくらい必要なのか、
ポスドクを経験した研究者がどれくらい必要なのか、
そうしたことをはっきりと把握した上で、
大学院および博士研究員をどうしていくべきなのかという議論が必要だ。


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